先日、多賀城で開催している大白隠展に行ってきました。
オフィシャルブログから(下記) |
白隠さんは江戸時代の禅僧で、有名な書物に「夜船閑話」というものがあります。
「夜船閑話」では、こころの病を治す方法として「軟酥の法」というものが出てくるのですが(今で言うイメージ療法の一種です)、私は今もたまにベッドで寝そべりながら実践しています。
(頭のてっぺんから、暖かく妙香のする液体のようなものが全身を流れて、包まれるイメージ)
学生時代、私が京都で暮らしていた頃、その「軟酥の法」を伝授したとされる仙人「白幽子」が住んでいた洞窟がたまたま近くにあったので、よく遊びに行っていました。
(山の中にあるので、最初はたどり着くまでが大変でした)
白幽子の洞窟(筆者撮影) |
そんな白隠さんの展示が、偶然宮城で開催されていることを知って、ふらっと立ち寄ってきました。
迫力のある禅画、心にしみる言葉がたくさんありました。
私が特に好きなのは、「南無地獄大菩薩」という言葉です。
これはざっくり言うと、
「地獄というのは己の心が反映した世界に過ぎないのだから、その真理に気づき、心の根源へと帰依してこそ救済への道がある」
という感じ(超意訳)の言葉で、これはまさに深層心理学の真髄ではないかと思うのです。
せっかくなので字とともに紹介したかったのですが公式ブログにはあがっておらず、図録を映すのも著作権に引っかかりそうなので、筆者が書いたものを載せておきます。
色を反転させたらそれっぽくなった |
6月まで開催しているようなので、興味があれば行ってみてください。
(東北歴史博物館:東北本線の多賀城駅すぐ)
では、また。
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