いきなりですが、赤鼻のトナカイという歌をご存知でしょうか。
赤い鼻がコンプレックスでいつも泣いて苦しんでいたトナカイさんがいたのですが、暗い夜道にはとても役に立つんだよってサンタのおじさんに言われて、喜んで元気になるという歌です。
(ずいぶんシンプルにまとめ過ぎましたが)
これを心理学では「リフレーミング」といいます。
トナカイさんが悩みの種と感じていた赤い鼻それ自体は何も変わっていないんだけど、それに対する意味付けが変わることで、泣くのをやめて、彼は喜び元気になったのです。
人には必ず一つや二つの短所があり、(他人から見ると大したことはないことも多いのですが)、自分のこととして感じるとそれが悩みの種になることも少なくありません。
もちろん改善できることは改善すればいいのですが、赤い鼻のトナカイさんのように、それ自体をどうしようもできないことが多々あります。
そんなときには、それを苦に毎日泣いてばかりいるのもとてもつらいです。
変えられないのならば、せめてその「意味付け」だけでも変えてみようというのが、リフレーミングなのです。
自分自身で実行するのも良いですが、ぜひ身近な友達や家族を相手に、リフレーミングを試してみてください。
サンタのおじさんのように、彼/彼女のコンプレックスの良い一面を見つけてあげるのです。
「いつもギリギリまで課題残してしまうわぁ」と嘆く人には、その嘆きを充分に聞いてあげた上で、「それって土壇場の追い上げの力がすごいってことやんね」などと言ってあげるのです。
サンタさんがくれるのは子どもたちへのプレゼントだけでなく、働く仲間への励ましでもあるのです。
大学生であるみなさんは半分は大人になっています(もちろん、完全に大人だという人もいるでしょう)。
ぼちぼちとサンタさんになる準備を始めていきましょう。
メリークリスマス、そしてよいお年を。